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  COPYRIGHT(C)1998-ARAKAWA KATSUMI,SAIDIA FURAHA wo SASAERU KAI & Hikari Miura ALLRIGHT RESERVED. Illustration by Jin Kawaguchi. 禁無断転載  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2014年6月28日「ビヨンボ No.130」

「2名の卒業生」

6月21日は サイディアフラハで月1の地域女性のためのセミナーがおこなわれたが、 ムンギキ(ケニアの暴力団)首領の妻の葬儀も やはりキテンゲラ市のプロジェクトの近くでおこなわれる予定だった。

このところキテンゲラなどでこの暴力団の内部抗争があり、 そのため首領の妻は死亡した。 キテンゲラの地域はもともとマサイ人の地域のため、 マサイ人たちはムンギキのキテンゲラでの抗争に腹を立て この葬儀を阻止しようとして、ムンギキと対立。
ムンギキは部下が4000名集まるのでは?と予想され、 それとマサイ人が抗争をはじめれば一般市民が巻き添えを食うかもしれない。 それで21日はキテンゲラじゅうの人々が警戒。
しかし警察が動員され、 首領の妻の葬儀をやめさせ、なんとか難が避けられた。 しかし、ムンギキそのものがこの土地から離れたわけでないので、 これからも物騒がせなことが起こるかもしれない。

6月25日。この日、私(荒川)はナイロビに用事があったので、 かさばる荷物を持って朝早くプロジェクトを出て、 歩いてキテンゲラのバスターミナルへ向かった。
そうしたら、2名のサイディアフラハ卒業生の女性に出会って、 彼女たちは荷物もちを手伝ってくれた。 といっても2名一緒に出会ったわけではなく、 まずロリン(21歳)にはバスターミナルへ行く途中で声をかけられ。
彼女はサイディアの推薦で4カ月前にナイロビ方向にある大手製薬会社へ就職した。 彼女の家族をよく知っているので家族の話からはじめて、 製薬会社の仕事状況に移っていった。 彼女は「会社を研修のためあちこち短期間で部署を替えています。」とのこと。
彼女はプロジェクトにいる時から品行方正で学校の成績もよかった。 それで、おそらく会社でも気にいられ、幹部候補になっているようだ。 頑張るよう伝えた。

その彼女とバスターミナルで別れ、ナイロビ直行のバスに乗ろうとしたら、 もう一人の卒業生のジュリア(仮名20歳)とばったり出会った。 そこで一緒にバスへ乗り込む。
先日、カルリ園長からジュリアについて聞いた、気になる話がある。
「ジュリアはドバイへ行くのでパスポートがいり、そのパスポート取得に必要なサイディアプロジェクト在籍証明書を発行してほしいと、事務室へやってきた。それで発行しました。彼女は今、身もちのよくない友達と付き合っているようなので、ドバイへ奴隷として売り飛ばされるのじゃないかと心配しています。」とのこと。
彼女は気がよいのだが、騙されやすいタイプ。 それに学校の成績も芳しくなかったのに、どうしてドバイへ?と 私も心配してしまった。
バスの中でジュリアは別の席だったので、 ナイロビに着いて一緒に歩きながら少し話をした。
彼女は「裁縫の仕事でドバイへ行きます。(裁縫教室を出ている) きょうはパスポート申請でイミ グレへ。」とのこと。
それで私はますます心配になり 「ドバイに行くにしても、まっとうに生きないとだめだぞ。」と忠告。 彼女はこちらから根掘り葉掘り聞かれることを煙たがるように、 イミグレのあるビルのほうへ急いで行ってしまった。

(写真・朝礼・クララとボッシー 6/18)

朝の朝礼で、幼稚園児のクララ(右4歳)とボッシー(ボシボリ・3歳)。
二人の女の子とも髪をきれいに編みこんでいるが、 クララのほうの編み方はスタッフ会議で禁止することになった。 ポニーテールに相当するのだろうが、 いま小さな女の子たち(母親たち)にはやっている。 する理由は「他の子が引っ張って倒す」のだそうだ。 果たして母親たちは承服するのだろうか?

(写真・豆の選別 6/21)

晩飯後のダイニングで、豆を選りわける ディンダ(右・11歳)とメリー(左・13歳)。
明日は地域女性セミナーがプロジェクトであるので、 昼食の豆料理の豆を施設の子どもたちみんなで手分けして、大量に選りわけている。 ふだんプロジェクトの子どもが食べる豆はそれほど多くないので、 豆の選りわけは小さな子どもたちの役割。 豆でもトウモロコシの粒でも米でも、 プロジェクトではゴミや小石が入った大袋で買うので、選別がやっかい。

(写真・マキ割り 6/24)

縫製工房の裏で、オノに挟まったマキを割ろうとする 施設の裁縫教室支援生徒ナオミ(16歳)。
支援生徒たちは昼食作り手伝いを免除されたが、 その代わり放課後に料理に使うマキ割り作業が増えた。 この作業はけっこう大変で、 私も久々に手伝いでこの前少しやってみたが、 翌日は足のふくらはぎが張って痛かった。

(写真・ブロックで工作 6/25)

料理のマキ用にいただいたブロック (大きな物品の運送用に使った木製トレイの一部)は結局、 子どもたちの遊び用に使っている。
きょうの午後の、 これは幼稚園年長組と小学校1,2年合同の図画工作の時間。 子どもたちは黙々となにかを作っていた。