b1
b3
b2
b4
b5
 
  COPYRIGHT(C)1998-ARAKAWA KATSUMI,SAIDIA FURAHA wo SASAERU KAI & Hikari Miura ALLRIGHT RESERVED. Illustration by Jin Kawaguchi. 禁無断転載  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2014年8月15日「ビヨンボ No.132」

「美術・音楽教育を本格的にはじめる」

8月4日、サイディアでも幼稚園・小学校、裁縫教室が夏休みに入った。 それで、この日はスタッフ・先生でミ―テングをして、 この夏休み中の仕事内容(スタッフ・先生たち交代の日直決めなど)と、 先日の展示会の反省をした。

この展示会の反省の時に、幼稚園のビージニア先生が
「展示会の時に演奏してくれたマゴソスクール(早川千晶さんが運営委員になってい る)  の演奏は素晴らしかったです。彼らは行儀もいいし、  我々もああいうふうに子どもたちの才能を引き出せばいいのでは?」
すると他のスタッフたちも口々に 「マゴソの演奏はよかった。ぜひ我々も取り入れるべき。」と同調。
そこで私はすかさず、「マゴソの子どもたちは音楽だけでなく 絵のほうもいいのを描いている。 音楽と図画工作を本格的に教科にとりいれよう。」と話すと、 全員賛成をしてくれた。

私やカルリ園長はよくミーティングで美術・音楽の必要性を熱心に説いていたが、 ケニアでは美術・音楽が小学校で正規の教科になっていないせいで、 スタッフ・先生たちの反応がにぶい。 しかし、他の学校の児童たちがたえまぬ練習によって 大人顔負けの演奏をしてくれたことにより、 スタッフ・先生たちも美術・音楽に対する認識を変えたようだ。

論より証拠とはこのことだろう。「マゴソのみなさん、ありがとう。」

ちなみにこの時は、日本人が一人も展示会を見に来なかったことも話題となった。 そこで私は
「展示会の前にあった私の披露宴で日本人が大勢きたので今回は来なかったのだろう。  でも私が日本人として展示会にいるわけだから、それでいいじゃないか。」と説明。
するとスタッフ・先生たちはみんな真顔で
「アンコ―(私のニックネーム)はもうケニア人になりきっているので、だめだ。  私たちは普通の日本人に来てほしいのだ。」と反論。
私は少し心穏やかでなかった。

(写真・コラージュ製作風景 7/31)

教室で製作途中のコラージュ作品に ノリで本物の草の葉を貼り付けるエブラヒム(小2・男)。
土曜のサイディアフラハ展示会まであと2日に迫り、 ていねいに作品製作に励む子どもたち。
手前にある四角い生地は毛編み作品の一つ。

(写真・スポーツシューズをいただく 8/2)

今日の午前中に、 スポーツシューズをいただいて喜んでいるプロジェクトの子どもたち。
今年も高橋尚子さんがフロントランナーを務めている 「スマイル・アフリカ・プロジェクト」より、 JICAを通してスポーツシューズをいただきました。
あしたはいよいよ展示会です。

[2014年8月の展示会 8/3]
2日に行われた展示会は、 今回も作品展示や歌、ダンス、詩の朗誦と、 子どもたちががんばってくれました。
それに今回はナイロビ、キべラスラムの マゴソスクール(早川千晶さんが運営の一人)のオギラ先生や もう一人の音楽担当の先生に率いられた18名の子どもたちが特別参加をして、 プロ顔負けのエンターテイメントで大いに会場を盛り上げてくれた。
オギラ先生たちは 明日からのモンバサでの全国ミュージック大会出場を前にして、 忙しいなか駆けつけてくれたもの。 彼らのミュージックで、 訪問者、子どもたち、スタッフも一緒になってにぎやかに踊る。
サイディアの子どもたち(幼稚園児から裁縫教室生徒まで)はそれに発奮して、 日ごろの音楽やダンスの成果を披露。 最後を飾るファッションショーまでよどみなくいっきにプログラムが進み、 ゲストの話も短くて、子どもたちにとって楽しい1日となった。

(写真・小学1年生の絵の展示)

(写真・展示会時のマゴソスクールの歌踊りと演奏)