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  COPYRIGHT(C)1998-ARAKAWA KATSUMI,SAIDIA FURAHA wo SASAERU KAI & Hikari Miura ALLRIGHT RESERVED. Illustration by Jin Kawaguchi. 禁無断転載  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2014年8月30日「ビヨンボ No.133」

「工房スタッフ 辞める」

こちらはだんだん寒さがなくなってきていますが、まったく雨が降らないので地面が乾き、土の道路は非常にほこりっぽくなっています。
もっともプロジェクトの中は井戸水があるおかげで木々に潤いがあり、子どもたちとスタッフ とで畑仕事に精を出しています。

8月15日はアナスターシャ(仮名・19歳)が縫製工房を辞める。
最近の工房スタッフたちの仕事態度に私が不満を持ち、意見をしたのが主要原因。彼女は裁縫教室を卒業してすぐの昨年初めから勤め始めた。だから社会に出て初めての仕事場がサイディア工房ということになる。
彼女に限らず、裁縫教室を出てすぐ縫製工房にはいる人で辞めるケースが多い。それはおそらく彼女らが、社会に出て働くことの意味がよくわかっていないため、ちょっと嫌なことがあると工房で働くことに嫌気がさしてしまうためだろう。
その点、裁縫教室生徒でも卒業して一度他の仕事場を務めた人は、工房に入ったら大した理由もなく辞めることはまずない。
それは彼女らがケニア社会で女が一人生きていくことの難しさをすでに身を持って体験したからだろう。
このように裁縫教室卒業生で他の仕事場についている人は、労働条件の厳しくないサイディアフラハ工房で仕事をしたがり、引き抜くことは難しくはない。
これからは新卒業生をすぐ雇うよりも、そういう人を雇ったほうがいいのではと思う。

8月19日、畑に使うヤギ糞をプロジェクト用とスタッフ個人用に、大量購入。
2年ほど前に牛糞を大量購入して以来で、最近畑の土が枯れてきたので野菜の育ちがよくなく、ヤギ糞購入に踏み切ったもの。
それで子どもたちやスタッフたちや私は畑作りに忙しい。ただ午前中子どもたちは自習をしているので、午後3時過ぎに太陽の光が弱まりはじめるころから、畑仕事を始めている。

(写真・ナイロビ博物館にて 8/17)

ナイロビ博物館のモニュメントのところ。
きょうは施設の居残り組3名と 私個人の子どもたち2名とお手伝いさんをつれ、ナイロビ博物館へ。 いつもうちのワイフに 「サイディアの子ばかりをかわいがって」とイビラレているので。
子どもたちは小学8年生2名と7年生1名を含んでいたので、 知識を身につけるためにはよかった。 それにしても、「ケニアの歴史」コーナーでのマウマウ闘争時の写真は 迫力があってすごかった。
(私の子どもは写真の左端にいる男の子(11歳)と
 右から3番目の女の子(15歳)です。)

(写真・美術の時間の「闖入者たち」8/23)

きょうは土曜なので、美術の時間。
居残り組4名と私とで絵を描いていると、 スタッフの幼児たちがいつものごとく退屈しのぎにやってきて、 ひっかきまわしていく。 私は「なんでスタッフの子どもまで面倒見ないといけないんだ」 と思うこともあるが、それはその、相みたがい。 「つぎは助けてね」とスタッフたちへ心の中で伝えている。

(写真・サトウキビを味わう 8/27)

午後のアズマ屋で、サイディアで栽培されたサトウキビを味わう施設の子どもたち。
ザワディ(右端)はサトウキビの表皮をむくために、慎重にナイフを入れている。 歯の弱い私には苦手だが、 最近、細かく円柱に切ったもの(皿に入れてあるような)をさらに縦に2等分すれば 弱い歯でも十分に噛んで甘い汁を味わうことができることがわかった。しめしめ。
テーブルの奥にあるのはサトウキビの食べかす。

(写真・サトウキビ畑 8/30)

畑仕事後にサトウキビを切り取って、のどを潤す。