2014年6月16日「ビヨンボ No.129」 |
「突然の日本からのお客さま」 6月10日の朝、事務室でカルリ氏などと仕事の打ち合わせをしていると 携帯連絡が入り、見知らぬ日本の方から [地球の歩き方(2014年~2015年版])でサイディアの記事を見たので 今日サイディアへ訪れたい」とのこと。 このところナイロビでテロが続いていたので一般旅行者が急激し、 日本からの訪問者はもう当分来ないものだと思っていたので、びっくり。 しかも[地球の歩き方]読者では初めての方。 この若い女性のAさんは海外旅行に慣れていて、 アフリカも西アフリカのベニンについで2国め。 Aさんは日本で仕事をしていて、この旅行は1週間の予定で、 これからタンザニアに行くとのこと。 海外支援に興味があり、縫製工房のキコイドレス人形なども買っていただいた。 6月12日、裁縫教室の通学支援生徒だったビクトリア(仮名)が、やってくる。 彼女は一時縫製工房で働いていたこともあるが、 ノイローゼを起こして仕事にならなかった。 しかし、いまもときどきプロジェクトへ様子見にきている。 この日は私とカルリ氏が事務室にいたので、彼女へ今の彼女の状況をたずねてみた。 彼女はどこでも仕事をしていないとのこと。 そこで病気がちでシングルマザーのお母さんを呼びに行かせ、 お母さんに彼女の様子を聞いてみた。すると、 「あい変らずノイローゼだが、家でちょっとした裁縫の仕事をしているときは 穏やかに過ごしている。しかしミシンはもっていない。」とのこと。 そこで我々はビクトリアにプロジェクト裁縫教室用であるが 使っていない中古ミシンを貸し出し、彼女の家で使ってもらうことにした。 1カ月に数百kshづつ返却して最終的には買い取ってもらう予定。 6月13日から16日。 施設の子どもで近所の私立小学校に通う メリー(13歳)、マリア(9歳)、シャロン(8歳)は 4日間の2学期中間休みにはいる。 彼女らは日中ダイニングで自習をして、夕方からいつものとおり、 シャロンがアズマ屋掃除、あとの2名は幼稚園の教室を掃除していた。 6月21日。この日は荒川がプロジェクトから10km以上離れている サバンナのなかの寮制小学校にいる ザワディ(13歳)とモリ―ン(14歳)を家族訪問日で訪れる。 二人とも世間から孤立した生活を送っているためか、 私が行くと、とても喜んでくれた。 そして、彼女らが留守のあいだのプロジェクトの様子を知りたがっていた。 二人とも編入されたばかりの一学期は、 環境が急に変化して生活に慣れるのに精いっぱいで疲れているようで 教科成績がよくなかった。 しかしこの二学期は生活に慣れたためか元気で、成績も上向いてきていた。 (写真・放課後ぞうきんがけ 6/11) ![]() 放課後の教室でぞうきんがけをする施設のイボンヌ(6歳)とジェリダ(6歳) イボンヌとジェリダは自分たちの属する1年生のクラスを放課後、 毎日掃除している。 ジェリダはこの写真では何もしてないように見えるが、 イボンヌがぞうきんがけを机一個分すると、 そこへ重い机(机とイスがくっついている)を一人で持ち上げて並べていた。 (写真・「おはなし、ながいよお」 6/14) ![]() 金曜の朝、園児・小学生・裁縫教室生徒の合同朝礼で、 カルリ園長の長話に飽きてこちらに注意を向ける幼稚園児たち。 きょうも朝は厚い雲がたれこめ寒く、多くの子どもたちが、 かわいらしいカラフルなボショリ(顔だし帽)をかぶっていた。 (写真・寮制小学校の家族訪問日 6/15) ![]() 施設のザワディ(13歳・右から2人目)やモリーン(14歳・しゃがんでいる左) それに彼女らの友達と教室の前で記念撮影。 プロジェクトから10km以上離れたサバンナの中の寮制小学校は、 土曜のきょうが今学期の家族訪問日。 私は昼前バイクタクシーで、彼女らの食べ物やジュースを持って訪問。 知り合いのここの校長と話をして、先生たちから彼女らの成績やおこないを聞く。 そのあと他の家族も大勢きているいる学校の庭で、彼女らと一緒に昼食を食べ、 サイディアのことや学校のことを話し合って、午後を楽しく過ごした。 (写真・[地球の歩き方]を持って 6/16) ![]() [地球の歩き方](2014年~2015年版)と 児童養護施設のイボンヌ(左)、ジェリダ サイディアフラハの記事が載っていますので、みなさまもお求めになってください。 |