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  COPYRIGHT(C)1998-ARAKAWA KATSUMI,SAIDIA FURAHA wo SASAERU KAI & Hikari Miura ALLRIGHT RESERVED. Illustration by Jin Kawaguchi. 禁無断転載  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現地サイディア・フラハの訪問レポートです。じかなる体験の、生の声をどうぞ。

 サイディア・フラハを訪れて 
酒谷明子
 

 1.私のサイディアフラハとの出会い
サイディアフラハとの出会いは、2014年のアフリカ旅行がきっかけでした。
当時、私は旅好きが高じて、仕事を休職し友人と2人で半年間のアフリカ縦断の旅をしていました。南アフリカから出発し、最貧国と呼ばれるマラウィを通過して経済破綻したジンバブエなど、テレビでしか見たことがない貧困を目の当たりにしました。楽しい旅の中で、何か考えさせられる気分になった頃、隣国のタンザニアで偶然出会った方(日本人)の紹介で、サイディアフラハを訪問する事になりました。

    <タンザニア>
  世界遺産のセレンゲティ国立公園にて、サバンナとゾウの家族

アフリカでのバス移動は大変苦労の多いもので、疲弊しきった私が出会った荒川さんは、不思議なくらい穏やかで「ポレポレ」な人でした。ポレポレとは、スワヒリ語で、のんびりとか、ゆっくりと言う意味です。


       サイディアフラハの小学校の外観

  2.施設での体験
施設を全て案内してもらって、一番楽しかったのは裁縫教室と工房でした。
私は現在看護師をしていますが、前職でパタンナー(※)をしていたので、アフリカの生地や製品に興味津々でした。
アフリカの布は、カラフルでエネルギッシュなデザインが多く、女性は巻きスカートやターバンにしたり、赤ちゃんのおくるみにしたりと、オシャレな布を使いこなします。 工房では、女性たちが、その生地で色んな製品を制作販売していたので、お土産に沢山買ってしまいました。
  ※ パタンナーとは、アパレル会社で服の製図を作る職業です。

  
    工房で制作中のコースター 

施設滞在中は、ケニア料理を沢山頂きました。トウモロコシの粉で作った主食の「ウガリ」と、自家製ケールを炒めた「ツクモ」は、定番の人気メニューです。出来立ての温かいウガリと、塩で炒めたツクモの相性は抜群でした。作り手によって、ウガリの風味が違うので、おふくろの味と言えます。

  
  みんなが大好きなウガリとツクモのお昼ご飯

 私の施設への支援活動
その後、施設のワークキャンプで約1ヶ月滞在し、自分なりに何かできることを形にしたいと考えるようになりました。帰国後は、ナイロビで買い付けた生地で、バッグ等の小物を制作販売し、売り上げの一部をサイディアフラハに寄付する活動を開始しました。 コロナ前は、有休を取って工房の女性の縫製指導のために渡航していましたが、今はケニアが遠くなり残念でなりません。
現在は、工房のダマリスにリモートで生地の買い付けの代行や、フェアトレードでハンカチを作ってもらい、日本で好評販売中です。
 Akko Tree Project のギャラリー | ハンドメイド通販・販売のCreema

  
     <東アフリカのカンガ>
  スワヒリ語でメッセージがプリントされている。

 3支援の意義 
  私の支援のコンセプトは、「アフリカを身近に」です。日本から1100㎞も離れたケニアについてどうすれば多くの方に知ってもらえるのか?と考えたときに、今の自分にできることは、彼女らの作品を紹介すること一択です。今後も、アイデアを深めて皆様が楽しめる物を生み出し、ケニアと日本を繋ぐ架け橋を続けたいと思います。

   
こちらのエコバックは、今回のお礼の品にもなっています


 
    荒川さんをはじめとする、施設の少女達と集合写真


酒谷 明子